「仕事が忙しいと頭が痛くなる」
「逆に休日になると頭痛が出る」
「雨の前になるとつらい」
「枕を何個変えても、なかなかしっくりこない」
一口に頭痛といっても、出るタイミングや痛み方は人それぞれです。
頭痛は、単純に「頭そのものに問題がある」だけではなく、首や肩の筋肉、
神経、血管、睡眠、姿勢、ストレスなど、さまざまな要素が関係しています。
今回は、代表的な頭痛の種類や身体の仕組み、首肩・後頭部の緊張との関係、
日常でできるセルフケア、
そして頭蓋仙骨療法で大切にしている身体の見方について解説していきます。
目次
1.頭痛にはいくつか種類がある
2.仕事中・休日・気圧など、頭痛が出るタイミングは人それぞれ
3.首・肩・後頭部の緊張と頭痛
4.「枕が合わない」のは枕だけの問題?
5.休む時間があることと、身体が休めていることは別
6.子どもの寝相から考える身体のこわばり
7.ストレスによる緊張と、クレニオで見る硬膜系
8.頭痛のセルフケアと、繰り返すときに大切なこと
1. 頭痛にはいくつか種類がある
まず知っておきたいのは、「頭痛=すべて同じもの」ではないということです。
頭痛には、頭痛そのものが病気として起こる「一次性頭痛」と、別の病気が原因となって起こる「二次性頭痛」があります。
代表的な一次性頭痛には、
緊張型頭痛
片頭痛
群発頭痛
などがあります。
緊張型頭痛は、頭全体を締めつけられるような痛みや、重たい感じが出やすい頭痛です。
片頭痛は、片側を中心にズキズキと脈打つような痛みが起こりやすく、吐き気を伴ったり、光や音に敏感になったりすることもあります。
群発頭痛は、片側の目の奥を中心に非常に強い痛みが起こり、目の充血や涙、鼻水などを伴うことがあります。
同じ「頭痛」でも、痛み方や起こる場所、適した対処法は異なります。
また、今まで経験したことのない突然の激しい頭痛や、発熱、麻痺、ろれつが回らないなどの症状を伴う場合には、二次性頭痛の可能性もあります。
このような場合はセルフケアで様子を見ず、医療機関を受診することが大切です。
2. 仕事中・休日・気圧など、頭痛が出るタイミングは人それぞれ
頭痛というと、「疲れたときに出るもの」というイメージがあるかもしれません。
しかし実際には…
仕事が忙しいときに出る
長時間パソコンを使った日に出る
休日になると出る
天気や気圧の変化で出る
睡眠不足で出る
逆に寝すぎた日に出る
など、人によってパターンはさまざまです。
特に片頭痛では、ストレスが強くかかっている最中だけでなく、仕事が終わり緊張から解放された休日などに起こることもあります。
また、天候や気圧の変化をきっかけに頭痛が起こる方もいます。
頭痛を繰り返している場合には、「どこが痛むか」だけではなく、
いつ頭痛が出やすいのかを観察してみることも、自分の頭痛の特徴を知るためのヒントになります。
3. 首・肩・後頭部の緊張と頭痛
特に緊張型頭痛では、首や肩、後頭部まわりの筋肉の緊張が関係することがあります。
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などで、頭が前に出た姿勢が続くと、首や肩の筋肉には負担がかかります。
さらに、眼精疲労や食いしばり、呼吸の浅さ、長時間同じ姿勢でいることなどが重なることで、
首から後頭部にかけて力が抜けにくくなることがあります。
頭蓋骨のすぐ下には、「後頭下筋群」と呼ばれる小さな筋肉があります。
これらは頭と首の境目にあり、頭の位置を細かく調整したり、頭を支えたりする働きをしています。
頭痛があると「頭だけ」を何とかしたくなりますが、首や肩、後頭部まで含めて身体の状態を見ていくことも大切です。
4.「枕が合わない」のは枕だけの問題?
サロンでも、
「自分に合う枕が分からない」
「何個も枕を買ったけれど、どれもしっくりこない」
というお話をよく聞きます。
もちろん、枕の高さや形、素材は睡眠にとって大切です。
ただ、首や後頭部そのものに強い緊張がある場合には、枕だけを変えても、「どこに頭を置いてもしっくりこない」という状態になることがあります。
つまり、どの枕が正解なのかを探すだけではなく、そもそも自分の首や後頭部が力を抜ける状態になっているかという視点も大切です。
枕を何度変えても合わないと感じる場合には、寝具だけでなく、自分の身体そのものの緊張状態にも目を向けてみてください。
5.休んでいるのに、体の力が抜けないのはなぜ?
仕事が終わってソファに座る。
スマートフォンを見ながらのんびりする。
布団に入って横になる。
こうした時間があれば、「今日はちゃんと休んだ」と思うかもしれません。
でも、休む時間があることと、身体が実際に休めていることは同じではありません。
日中ずっと、
「ちゃんとしなきゃ」
「頑張らなきゃ」
「まだやることがある」
という状態が続いていると、休む時間になっても身体の緊張が残ることがあります。
たとえば、
肩が上がっている。
顎や歯に力が入っている。
呼吸が浅い。
手や足にも力が残っている。
本人は休んでいるつもりでも、身体はまだ「活動中」のような状態です。
休む時間があることと、身体が実際に休めていることは別。
頭痛や首肩こりを繰り返す方を見ていると、この「身体が力を抜けているか」という視点もとても大切だと感じます。
6.子どもの寝相から考える「身体のこわばり」
子どもの寝姿を見ると、大人なら首を痛めそうな姿勢でも自由に眠っていることがあります。
もちろん、寝相だけで身体の状態を説明できるわけではありません。
ただ、大人になるにつれて仕事や生活の中で緊張する時間が増え、休む時間になっても身体を自由にゆるめることが難しくなっている人もいるのではないかと、私は施術を通して感じています。
7.ストレスによる緊張と、頭蓋仙骨療法で見る硬膜系
緊張状態が続くと、無意識に肩をすくめたり、歯を食いしばったり、呼吸が浅くなったりすることがあります。
こうした身体の反応が続くことで、首や肩、後頭部の緊張が強まり、頭痛につながることもあります。
頭蓋仙骨療法では、筋肉の緊張だけでなく、脳や脊髄を包む硬膜系の緊張やバランスもみていきます。
頭蓋内の硬膜は脊柱管内へと連続し、脊髄を包む硬膜嚢は第2仙椎(S2)付近まで続いています。
施術では、そのつながりの中で起きている緊張や制限を感じ取りながら、身体全体のバランスが整っていく方向へ働きかけていきます。
頭痛を頭だけの問題として見るのではなく、首・背骨・仙骨まで含めた身体全体のつながりをみながら、そのバランスを整えていく。
これも、頭蓋仙骨療法(クレニオ)で身体を見るときの大切な視点の一つです。
8. 頭痛のセルフケアと、繰り返すときに大切なこと
頭痛の種類によって、適した対処法は異なります。
緊張型頭痛の場合には、
長時間同じ姿勢を続けない
首や肩を軽く動かす
パソコンやスマートフォンから目を離して休ませる
入浴などで身体を温める
ゆっくり呼吸する
などで楽になることがあります。
一方、片頭痛では、暗く静かな場所で休むほうが楽になることがあります。温めることで痛みが強くなる場合もあるため、頭痛のタイプによって対処法を変えることも大切です。
頭痛を繰り返しているときには、
首や肩の緊張、眼精疲労、食いしばり、睡眠、生活リズム、気圧、そして身体に力が入り続けていないかなど、頭以外の状態にも目を向けてみてください。
「どこが痛いか」だけでなく、「今の身体はちゃんと力を抜けているか」という視点も大切です。
Siesta空では、頭蓋仙骨療法を通して、頭だけではなく身体全体のつながりを見ながら、無意識に抱えている緊張を丁寧にみていきます。
力を抜こうと頑張るのではなく、身体が自然にゆるんでいける状態へ。
繰り返す頭痛でお悩みの方は、セルフケアだけでは難しいと感じたときにご相談ください。